靴下一足が、
日常を豊かにする

ABOUT

靴下一足が、日常をすこし豊かにする。朝の気温、歩幅のリズム、机の下の落ち着き。
大げさではないけれど、確かに効いてくる。見えないところに品格を宿すというのは、
誰かに見せるためではなく、自分の感覚に正直でいられるための、静かな身だしなみ
だと思う。足もとが整うと、今日の自分の輪郭が少しだけはっきりする。

素材の確かさ、編みの違い、仕上げの精度。細部が、触れたときの温度、踏み出す歩
調、その日の気分さえ整えてくれる。選ぶという小さな所作に、美意識は宿る。その小
さな選択の連続は暮らしをもっと豊かにしてくれる。

靴下を知ると、選ぶことがすこしだけ楽しくなる。今日の色、靴のかたち、向かう場所。ほんの数秒の逡巡が、日常に小さな余白をつくる。小さな存在の、大きな役目として、私たちは、長く好きでいられる一足をまっすぐに届けたい。見えないところに気を配り、あなたの一日を足もとから支えるために。“消費”ではなく“選択”としての靴下を。今日の自分を完成させる最後のピース、それが私たちの靴下です。

私たちのものづくり

Tabio MENは、日本の編みの産地と職人の顔が見える関係でつくります。編みから仕上げまで多くの“手”が関わり、日本の技術にこだわり、見えないところほど丁寧に その温度を、毎日の心地よさへ。

ものづくりは現場の対話から始まります。思い描くはき心地から逆算して糸を選び、必要があれば素材の組み合わせを一から考え、最適な編み立てを設計します。表情や履き心地に合わせて、旧式の編み機から最新機までを使い分け、細やかに整えながら理想の一足へ近づけていきます。熟練の職人が動かす古い機械にしか出せない風合いも、大切に受け継いでいます。

靴下が足にフィットするための大きな条件の一つが、立体感です。かかととつま先部分にある“ゴアライン”と呼ばれる編み目の線が、その立体をかたちづくります。編み機を半回転させて編み上げるため、ゴアラインの編み目を増やすほどに、時間がかかります。しかし、編み目の数が多いほど踵が大きくなり、立体的になり脱げにくくなる。時間のかかる工程でも、私たちは効率より履き心地を優先します。

〈Tabio〉は自社内に検査機関を持ち、洗濯での色落ちや変化を複数の洗剤で繰り返し確認し、摩耗試験で擦れへの強さも確かめています。〈Tabio〉独自の厳しい検査は、過酷な環境を耐えることのできる靴下を作るために絶対に必要なもの。日常の厳しい条件に耐える品質を確かめています。

長年培われた産地の技術といまの暮らしをつなぎ、昨日より少しだけ良い“ふつう”を更新していく。日本だからできる丁寧さで、「自分のために選べる定番」を足もとから届ける それがTabio MENのものづくりです。