足で感じるSuper120’s
Super120’sウールは、スーツや高級ニットに使われる極細繊維。その贅沢素材を、あえて“足もと”に落とし込むという発想から、このドレスソックスは生まれた。ウールは“呼吸する繊維”と呼ばれ、湿度を調整しながら快適さを保つのが特徴。蒸れを逃し、革靴の中でもしっとりとした温度をキープしてくれる。そして最大の魅力は、足を通した瞬間にわかる“上質なぬめり感”。シルクのように滑らかで、肌にそっと寄り添うようなタッチは、一般的なウールソックスとは一線を画す。日常の中でさりげなく上質を感じたい人に向けた、静かに贅沢なドレスソックスである。
信頼関係によって実現した驚きの価格
極細で繊細なSuper120’sは、本来なら靴下に向かないほどデリケート。その弱点を補うためにナイロンをしっかり絡ませ、耐久性を高めている。特に摩耗が起きやすいつま先やかかとは、編み目を詰めたり、設計を微調整して補強。“薄くて繊細なのに、長く履ける”という矛盾を見事に両立させている。通常であれば3,000円台が妥当なクオリティにもかかわらず、1,980円に抑えられた背景には、長年の取引で培われた糸商との信頼関係がある。だからこそ、この素材がこの価格で成立している。さらに、つま先は熟練職人によるハンドリンキング仕上げ。
段差が出ず、足あたりが限りなくフラットになるため、ドレスシューズとの相性も抜群。深い色合いを出すのが得意なウール特有の発色も魅力で、濃色の美しさはまるでハイゲージニットのよう。“価格以上の贅沢”を、足もとで静かに語る一足と言える。
