“安心して履ける一足”という原点
「ベーシック太リブショートソックス」は、日常で迷わず選べる一足を目指して生まれた。かつては外部で生産していたが、自社生産に切り替えたことで、素材や色の管理が自由になり、今では季節や装いに合わせた多彩なカラー展開を誇る。双糸加工によって生地にコシとハリを持たせ、タフさと柔らかさの両立を実現。綿アクリル素材が持つ軽やかさと耐久性が、日常にちょうどいい安心感をもたらす。“何も考えずに履ける”気軽さの裏に、職人の確かな手仕事が息づいている。
高い志が生む、究極に低いロッソ
つま先の縫い目―“ロッソ”は、履き心地を決める繊細な要素だ。
このモデルではその段差を限界まで低く仕上げるため、熟練の職人が一足ずつ手で縫い合わせている。さらに、トップゴムの内側にはナイロン糸を部分的に切り替え、外側からは見えない工夫で糸の飛び出しや型崩れを防ぐ。
「よく伸びて、よく戻る」自然なフィット感は、タビオの技術と哲学の結晶である。
